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コミュニケーションについて、広告クリエイティブディレクターの話

2021-01-01から1年間の記事一覧

「国消国産」という考え方

あのマスク不足は国内で作っていなかったから 国民の中にコロナの不安が一気に爆発した、あの時。皆が一斉にマスクを買いに走り、町中の店頭からマスクが消えたことは、まだ記憶にあると思います。 なぜマスクが一斉に消え、しばらく店頭に並ぶことがなかっ…

問いかける人、大坂なおみ

問う、というコミュニケーション 主張でも対話でもなく、問いかける。 大坂なおみ選手の記者会見拒否についての動向が話題となりました。大会運営サイドは、当初は彼女の行動をいわば「ルール違反」として制裁という姿勢に出ました。その後、大坂選手のうつ…

炎上した報ステCMを検証

「きっと企画書上は成立していたはず」 いったい何が言いたかったのか? そろそろほとぼりが冷めたと思うので、最近炎上し中止になった「報道ステーションのCM」について語っていきましょう。公式からは削除されていますので、ご覧にならなかった方のため…

広告でタレントを起用するということ。

王道で行くか、新道を拓くか、逆走するか 使い方はクリエイターの個性、企業の文化。 東京オリンピックの開閉会式の演出アイデアとして、渡辺直美さんの起用の仕方が話題になっているようです。このアイデアを提案した演出責任者であるクリエイティブディレ…

ストレスを、ワクワクに。

「生きていることが幸せ!」 たとえば仕事で大きな目標を立てて頑張り、見事に実現した。でも、頑張っている最中は分からなかったけれど、いざ実現してみると、それほど大したことをやり遂げたという実感が湧いてこなかったり、まわりの評価もそれほどじゃな…

コンサマトリーを超えて。

「渡る世間は鬼ばかりでも」 コロナ禍の中で、会わなくてすむ人とは、ますます会わなくなっていく、そういうサイクルが加速していくのでしょうか。無意識に人間関係の仕分けというか断捨離が始まっていくのかもしれません。 「不要不急」がキーワードになっ…

企画がどうにも止まらない、プランナーズハイ。

「広告表現が商品を生むこともある」 広告のプランニングの過程では、考えていくことが面白くなって、その先へ、その先へと、どんどんハマっていくということが起きます。自分の頭の中でハマっていくということもありますが、チームとしてハマって、どんどん…

クリエイティブの現場は、プレゼンの連続。

「クリエイティブディレクターは創る人?伝える人?」 プレゼンの本質はコミュニケーションです。そして、クリエイティブディレクターにとって、クライアントへのプレゼンの場だけがプレゼンではありません。 オリエンの場からプレゼンは始まっています。オ…

プレゼンは、クライアントと想いを共有するコンテンツ。

「並走するプレゼンにしたい」 マスター(以下■)コーヒーのお替りどう? わたし(以下■)あ、じゃあお願いします。 ■今日はパソコンじゃなくて、紙に書いてるんだね。 ■そうですね。僕はいきなりパソコンに向かうのではなく、ああでもないこうでもないと、…

プレゼンは語尾が決め手。「と思います」では確信は伝わらない。

「そこは言い切らないと、ね」 マスター(以下■)いらっしゃい。 わたし(以下■)コーヒーください。 ■このまえ「プレゼンは言葉の力が大事」という話をしたよね。どんなに優れた企画でも確信を持って伝えられなければ、相手も自信を持って採用できないとい…

オリエン返しが最善とは限らない。ニュートラルな発想でプレゼンを。

「リモートはロジカルに提案する好機」 マスター(以下■)いらっしゃい。 わたし(以下■)コーヒーください。 ■うちみたいなお店の場合は、メニューの写真が美味しそうだったので頼んでみて、盛り付けが違うとかまずかったらお客さんをがっかりさせてしまう…